お金の勉強11

今日はベーシックインカムについて書きたいと思います。

☑記事の流れ   

1.ベーシックインカムは

2.ベーシックインカムの効果と目的                 

3.まとめ

1.ベーシックインカムとは

ベーシックインカムとは、国民一人一人に対して、定期的に無条件で少額の現金を配る政策のことで国民配当や基本所得補償、最低生活保障と呼ばれます。そのベーシックインカムに世界各国が関心を集めており、フィンランドやオランダで実証実験が行われています。また、日本では新型コロナウィルス感染拡大により経済状況の悪化をきっかけに注目が集まりました。現在の日本の社会保障では生活保護制度や失業補償等により支給を受ける側が申請することで、現金が支給されます。また、ベーシックインカムでは生活保護とは明確に区別するために、ユニバーサルベーシックインカムをUBI(Universal Basic Income)と略称して呼ばれることもあります。

2.ベーシックインカムの効果と目的

①貧困対策

ベーシックインカムの定義として【国民一人一人に対して定期的に無条件に少額の現金を配る】ため、最低限以上の生活を送ることが可能となります。そのため、ワーキングプア対策として貧困で苦しむことはありません。

②少子化対策

ベーシックインカムは子供にも支給されるため、子供が多い世帯はその分、支給金額が多くなります。子育てに対して経済的に不安を感じることが無くなり、安心して子育てができます。そのため、長期的に見れば出生率が増えることで少子化対策になります。

③多様な働き方が可能になる

ベーシックインカムは最低限以上の生活が保障されているため、導入されれば残業することなく定時で帰ることができます。また、子育てや親の介護などをしながら限られた時間で労働している方々も、生活費に困ることな無くなります。そのため、自分の時間を大切にしている方や子育てや介護をされている方々など、自由な時間が増え多様な働き方が可能になります。稼ぎたい方は今まで通り稼いでいただければと感じますし、給与以外にベーシックインカムが支給されればさらに豊かな生活が送れると思います。

3.まとめ

ベーシックインカムは国民一人一人に対して、定期的に無条件少で額の現金を配る政策が導入されれば自由な時間や働かない自由、少子化・貧困対策など良い部分がたくさんあります。しかし、メリットだけではなく当然ながらデメリットもあります。まず、ベーシックインカム導入に対しての財源が日本では予算が莫大になります。日本の人口が1億2500万人で、すべての方に月8万円支給すると毎月10億円の予算になり、それが一年間だと120億円にのぼります。月8万円では最低限の生活費には日本では厳しいです。物価が安い諸外国だと可能性はあるかもしれませんが。さらには働かなくても生活できるため、労働意欲の低下も考えらえます。働かないオジサンが増えそうです(笑)           ベーシックインカムは国民一人一人に対して現金を配るため給付対象者の選別が困難です。国民一人一人だと居住している、国籍を持っているなど選別がなかなか難しいと感じます。そのため、現実的に見ると日本ではまだまだ先になり時間が掛かかろのではないかと思います。2016年にはスイスでベーシックインカム案が国民投票で否決され、2021年にリベンジしています。既に導入している国で法制化しているブラジル(所得制限付きで貧困層への教育や保健医療などの人的資源への投資)やベーシックインカムに近い枠組みが適用されているカタール(所得税や医療費、教育費等)があります。                                            何はともあれ、ベーシックインカムの導入実験や実際に導入されても働く人は働きますし、働かない人は働かないのではないのかなと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

          

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