お金の勉強13

今日はiDeCoの受け取り方法について書きます。

記事の流れ
1.iDeCoの給付金の種類
2.iDeCoの受け取り方法のパターン
3.賢いiDeCoの受け取り方法
4.まとめ

1.iDeCoの給付金の種類

①障害給付金

病気や怪我により70歳に達する前日に国民年金法で定める障害を抱えてしまったときに受け取れる給付金。60歳前でも高度障害となった場合でも給付金を受け取ることができる。

②死亡一時金

加入している本人が死亡した場合、その遺族に死亡一時金が支給されます。死亡一時金を受け取れる遺族には次のように順位があります。ただし、加入者本人が亡くなる前に受取人を運営管理機関に指定することも可能。

第1位配偶者
第2位子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹で死亡した方の収入によって生計を維持していた方
第3位「第2位」の方以外で、死亡した方によって生計を維持していた親族
第4位子、父母、孫、祖父母、兄弟姉妹で「第2位」の方に該当しない方

③老齢給付金

原則60歳から75歳の自分の好きな時に受け取れる給付金。ただし、60歳から受け取れるのは確定拠出年金制度に加入して10年以上に加入していた方だけ。また、加入期間が10年に満たない場合は、加入期間の長さに応じて受け取り開始年齢が定められています。

年齢通算加入者等機関
60歳以上61歳未満10年以上
61歳以上62歳未満8年以上
62歳以上63歳未満6年以上
63歳以上64歳未満4年以上
64歳以上65歳未満2年以上
65歳以上1か月以上

2.iDeCoの受け取り方法のパターン

①年金(5年から20年に間で「均等額で取り崩し」「均等割合で取り崩し」など選べる。商品ラインナップによっては「終身年金」として受け取りも可能)                                   ②一時金(一括でお金を引き出す)原則60歳になったら、75歳までの間に一時金として一括で受け取ることが可能                                         ③併給(「年金」と「一時金」の組み合わせ)原則60歳になったら75歳までの間に、一時金と年金受け取り割合を運営管理機関が定める方法で受け取れる

3.賢いiDeCoの受け取り方法

賢い受け取り方を決める3要素                                                                                ①iDeCo口座にかかる複数の手数料                                      ②iDeCo口座の運用利回り                                         ③税金

1.iDeCo口座にかかる複数の手数料

銀行口座を開設してもいても、原則としては費用はかかりません。iDeCo口座は運用で続けるにも、お金を引き出すにも複数の手数料がかかります。例えば、iDeCo受け取り開始年齢の60歳と75歳では口座管理手数料が15年(180カ月)違うため、早く受けとった方が断然お得です。               ちなみに口座管理手数料は、どこの金融機関でiDeCo口座を開設により異なります。15年間で約1年間で約1万円から約9万円まで幅があります。

2.iDeCo口座の給付事務手数料

iDeCo口座からお金を引き出すたびにかかる手数料として、給付事務手数料があります。                1回あたりの金額は税込440円                                  ・一時金で受け取りならば1回分のみ(税込440円)                       ・年6回×20年の年金受取なら120回分(税込52,800円)

3.iDeCo口座の運用利回り

iDeCoの特徴として、配当金や値上がり益など資産運用での利益が非課税になります。60歳以降でも、年金受け取り後でも変わりません。つまり60歳以降でも資産を投資し、適度なリスク(4%~5%)を取りながら運用したい方は課税される口座で運用されるものより非課税のiDeCo口座で運用した方が断然お得です。

4.まとめ

iDeCoの受け取り方には3つあります。年金、一時金、併給です。その中で一番、税金を最安にして受け取るには「勤務先退職金」と「iDeCo一時金」の受け取り時期を調整し、退職所得控除を2回使うことで、枠を使いきることです。また、残額があれば、公的年金控除の範囲内で小分けにして、年金受け取りもいいかと思います。また、受け取り方で異なる税金や手数料をしっかり把握して将来のためにしっかりと運用することが大事だと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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